
うちの介護老人保健施設では次々とケアマネジャーが辞めていきます。なので資格もない事務長がほぼ給付管理業務をしています。ちなみに私は事務員ですが今の老健にいては先がないようなので通信に入り社会福祉士の資格を取得して転職しようと思ってます。介護老人保健施設のケアマネジャー業務はやっぱり大変なのでしょうか?
今回はこのような悩みや疑問にお答えます。

こんにちは、在宅ケアマネジャーのアイアムと申します。
まずは結論からですが、次々と介護老人保健施設でケアマネジャーが辞めていくというのは「老健に併設されている在宅ケアマネ」か「施設内のケアマネ(生活相談員)」で論点がズレます。

ふむぅ~おなじ相談員業務でも施設ケアマネと在宅ケアマネジャーの役割が違うわけですね。あームズいです。
いずれにしても在宅であっても施設内での生活相談員であっても
いかんせん介護老人保健施設での給料が少ない低いという理由が次々と辞めていく原因かと思われます。
それとこれはなにも介護老人保健施設でのケアマネジャーばかりにかぎった話ではないのですが、たいていはこのような感じですね。
大切なので何度も言いますがケアマネとして中立公正な対応したいのに「会社の方針」で仕方なく「会社の御用聞きケアマネジャー」にならざるおえないケースが頻繁としてある。いわゆる囲い込み問題です。利用者の自立支援に向けた制度なのに会社が儲かるために不必要なプランが入り会社が儲かるという🙄
— アイアム@ケアマネ (@iamkeamane) November 24, 2021
そして会社は利益ばかり考え職員の給与のことは蚊帳の外で、その結果次々と優秀な方ほど辞めていくというジレンマ。
ちなみに社会福祉士関連の記事はこちらを参考にしてみてください。
老健と在宅ケアマネジャーどちらがおすすめ?大変さや給料の違いは?
どちらがおすすめかというと居宅介護支援事業所である在宅ケアマネジャーのほうが介護老人保健施設での生活相談員としてのケアマネよりも給料が高い場合が圧倒的に多いです。
それと在宅では突発的なことがいろいろと起こりうるのでマニュアルでしか動けないケアマネジャーは老健や特養などの生活相談員としてのケアマネのほうが向いていると思います。
その理由はツイッターでもつぶやいたとおりです。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設のヘルパーの人間関係が最悪で給料も安い理由としてあげられるのは「その古い体制状況」にあることが多い。施設ケアマネも在宅で鍛えられてないから知識不足な生活相談員も多い印象を受ける。逆に在宅ケアマネジャーはアウェイ状態で日々鍛えられている印象あり🧐
— アイアム@ケアマネ (@iamkeamane) November 13, 2021
その古い体制状況」にあることに納得がいかない場合、退職するというケースに発展することが多いようですね。
それと先ほど、ケアマネジャーではない方が給付管理を行うという話がありましたがそれはまったく問題ではないです。
ケアマネジャー業務のなかに給付管理を行うという業務が含まれていますが、ケアマネジャーでなければ「やってはいけないこと」ではないので。
そのために「介護事務(ケアクラーク)」という業種も存在しているわけですよね。

しかしながらケアクラークのお金を扱った請求業務もやらんといけない。甘い業種ではないのじゃぞ。
介護老人保健施設のケアマネジャー以外でおすすめの職種などはありますか?
僕自身の経験からいうと、介護福祉士を取得して介護現場を経験し介護支援専門員の資格を取得しました。
そこから転職をして現在は居宅介護支援事業所で在宅ケアマネジャーとして勤務しております。
社会福祉士って大学いかないととれない資格かと思ってたけどケアマネ4年以上やってると、実務経験からとれる方法があると最近知った。
— アイアム@ケアマネ (@iamkeamane) July 22, 2021
と、以前にツイートしたのですが社会福祉士の資格を取得しようと思ってある程度勉強をしていたこともありましたが、
成年後見人という業務をやりたいがために社会福祉士を取ろうとしましたが社会福祉士(2年)+成年後見人の研修(3年)という年月や資格取得による費用対効果を考えると断念しました。
もしもあなたが今30代ぐらいであって独身という割と時間に余裕があれば介護支援専門員のほかに社会福祉士の資格などチャレンジされて業種の幅を広くするということもありかもしれません。
それと業種という意味では施設系よりも在宅系のケアマネジャーのほうが今後は有利な転職活動ができると推測します。
その理由は、住宅型有料老人ホーム系での会社がこれからまだまだ建つであろうということをふまえると求人数が足りないのが現状だからです。
住宅型有料老人ホームは訪問介護事業所を併設している場合が多く居宅介護支援事業所も併設されているケースが多いからです。
そのためケアマネジャーが施設長などの仕事をする場合も多く、給料も高い場合が多いです。
大変で辞めたいと介護老人保健施設でくすぶっているぐらいならば、いっそのこと自分自身のスキルを高めて在宅系のケアマネジャーとして活躍することもひとつの友好的なアプローチのひとつかもしれませんよ。

いろいろ議論されていますが、なんだかんだでこれからケアマネジャーの活躍の場は広がっていきますよ。だから今のうちにスキル高めるの大事です。
介護老人保健施設のケアマネジャーが大変で辞めたい辞めると決心したとき
その答えは、すでにあなたの心のなかでは決まって決心されていることかもしれません。
ようするに「転職」です。
スキルを高めるための「転職」です。
ストレスでメンタルやられているのであれば逃げの「転職」だって全然ありです。
たいせつなのは、あなた自身の心とカラダです。
僕自身、10数年前の話ですが介護老人保健施設で介護士として働き始めていろんなことがありました。
10数年前の話。地方の老健に勤めて現実を知る。新人イビリで次々介護士が辞める。生活相談員も次々辞める現実。入所者高齢者に「早く食べろ」とローキックかますベテラン准看護師。見て見ぬふりするお局。あれから介護系の求人数が増えたおかげであのゾンビ老健から逃げる事ができ今は懐かしき思い出🧐
— アイアム@ケアマネ (@iamkeamane) November 27, 2021
逃げるということは世間では悪いことのようにとらえられることって結構な割あいで多いかと思われるわけですが。
僕は逃げることは悪いと思わないほうで、メンタルがぼろぼろになりながら過労死とか自殺とかそっちのほうが悲しく思います。
あなたのまわりでもそんな方おりませんか?
真面目に働いている人だなぁと思う人が、ある日突然に病気など死に至る病に倒れたり、など。
これって国の問題でもあるかと思われますが、個人個人であっても「自分自身の働き方」や生活のリズムを見つめなおすことでいくらでも変えられることって実は可能なんですよね。
それに今の職場環境がずっと数十年間も同じという状況ってあまりないです。
ホワイトな職場が上司や上層部やトップが変わりある日急にブラック化する場合もよくある話であります。なのでいざとなった際の環境の変化に適応できるようにケアマネージャーもケアワーカーも心身の健康バランスを整えることが大切です。いざとなればまわりは誰も助けてくれないので自分自身を守ろう🤠
— アイアム (@iamkeamane) October 6, 2021
だからこそいつでも自分を守るための防御策として「転職サイト」や「転職エージェント」に登録しておくことで味方を増やすことができます。
転職エージェントもビジネスとして転職サイトを運営しているので「転職をぜったいしようと思っているわけじゃないから登録するのは気がひけるなぁ」とは思わないほうがいいです。
ヤクルトのおばちゃんが突然家に来て「どうせたのまないからいいです」と断るのと原理は一緒です。
別に向こうも仕事の営業アプローチの一環としてヤクルト持ってきているわけですから、頼むたのまないとわかくとして「ありがとうございます、では家族で飲ませていただきますね」
と、笑顔でふるまうことってとても自然だと思いますが、あなたはいかがお考えでしょうか?
それと「そもそも論」ですが介護現場は人手不足でありケアマネジャーよりも給料が優遇されやすいというメリットも考えるとなにも施設ケアマネという職種に限定しなくてもよいと思います。
例えば障がい福祉サービスでの相談員とか福祉用具専門相談員とか、自分に合う職種での転職もありかと思います。
これからの先数十年は介護業界も伸びしろありますので(2025年問題:団塊の世代の高齢者人口が爆伸び)いろんな介護福祉職での経験をしておくことも絶対的にあなたのこれからの経験値となることも間違いない事実です。
介護業界は今という段階であれば働き手が有利なことは間違いないことは事実です。
という理由もあり転職するしない問わずに常に「いつでも転職できる」という状態にしておくことで、チャンスが来たらいつでも動けるような状態になりうります。
介護老人保健施設のケアマネジャーが転職するに際にぜひ登録して頂きたい転職サイトは以下になります。
介護老人保健施設のケアマネジャー向けにオススメな転職サイト&エージェント
これらの転職サイト&エージェントは大手の介護系に特化した転職サイトを運営している会社ということもあってコンサルタントがしっかりしているという点と高待遇かつ好条件の求人案件が受けられることがなによりのメリットです。
また同じ求人案件でも転職サイト&エージェントによって待遇や収入が違うことが多いので複数に登録することをおすすめします。
なので上記のエージェントは基本的にすべて登録することをおすすめします。
介護・福祉業界は激務であるにもかかわらず、給与が比較的低いという現実があります。
給料が低いと、介護・福祉業界で新しい仕事を始めようとする人の絶対数が少なくなってしまいます。
また、他にもっと雇用条件がよくて給料も高い仕事があれば、そちらに転職する人が出てくるのは必然です。
この2点が、僕が考える介護・福祉業界の慢性的な人手不足の原因です。
これらの問題を解決するためには、介護ロボットの導入や職員の待遇改善が急務であると思います。
介護・福祉業界の仕事は、地域や施設によって大きく異なると思います。
高齢者の方が元気に生活できるようにいろいろ工夫している施設もあれば、ただ流れ作業的に日常的なお世話をする施設もあると思います。
介護施設にはいろいろな種類がありますが、施設間の交流や情報交換は行われていないのではないでしょうか。
民間施設、営利企業ですから当然かもしれませんが、超高齢化社会の日本の産業として、介護・福祉はもっと公共性を持つべきだと感じています。
介護・福祉は行政が深く関わっているように見えますが、実際の現場の理念や質はおそらく全く違うのだと思います。
そこで工夫されている良い点などの情報を共有し、やってはいけないこと、好ましくないことなどの監督を強化し、
すべての施設やサービスが高い質を保てるようにする必要があるのではないでしょうか。
また、介護・福祉の目的は、高齢者が楽しく生き生きと暮らせるようにすることであり、その実践はそれに沿ったものでなければならない。
高齢者と実務を一致させようとすると、高齢者は幸せになれない。

「介護」というとなにかと世間一般的には悪いイメージがあると思うんです。
まず多くの人がまず思い浮かべるのは、排泄物を扱ったり、人を持ち上げたりするような、体を壊すような重労働ではないでしょうか。
他の仕事ができる人は、介護は自分には向いていないと判断し、職業選択の候補から外してしまうのではないでしょうか。
でも人と人だからこそ、人とふれあいのなかで仕事ができる環境って介護福祉業界で働くメリットといえます。
たしかにプログラマーとかインターネット系での職種のほうが給料は高いはずです。
それでもカラダを壊す人も多いんです。
ということで今回はいろいろほかにも言いたいことはありますが、とりあえずは以上になります。
それと今回の記事とあわせてぜひ読んでいただきたい記事がこちらになります
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