町田康「しらふで生きる大酒飲みの決断」書評感想~文庫おすすめ

いきなりのっけからこんなこというのあれですが

町田康さん著である『しらふで生きる大酒飲みの決断』を読んだからといって断酒に成功できるわけではない。

けれど、人生は酒がなくてもあってもむなしいものだし、たった一度しかない人生なのだということは町田康『しらふで生きる大酒飲みの決断』を読むことで「たしかにそうかもー」となっとくできる話も多いのも事実です。

前回と前々回で断酒のメリットやストロングゼロの恐怖体験などといったお酒にまつわるブログ記事を書きましたが

関連記事:禁酒で人生が変わる!?断酒はメリットしかない?禁酒と断酒の違い!!

関連記事:ストロングゼロ飲み続けた結果やばい早死に!?脳が溶ける廃人に!!

今回は、断酒や禁酒関連のブックレビューということで、アイアム自身も大好きな小説家である町田康さんの一冊『しらふで生きる大酒飲みの決断』をとりあげてみたいとおもいます。

ということでさっそくいってみましょう!!




町田康~しらふで生きる大酒飲みの決断の感想について

まずこちらの書籍は小説ではなくノンフィクションという形式をとっているという点でまずおもしろいです。

そしてなにより文章がよい。

まさに鬼才。

本文より引用:しますが、特にここが好き

最初の3カ月ぐらいまでは、自分は禁酒しているのだ、自分は酒を断った人間だ。自分は酒は飲まない。ということが強く意識せられ、自分の人生にもはや楽しみはない。ただ索漠とした時間と空間が無意識に広がっているばかりだという思いに圧迫されて、アップアップしていた。そして反射的に「こんなに苦しい思いを和らげるためには酒を飲むしかない」と思い「あ、そうだ、俺はその酒をやめているのだ」と思い出して絶望するということを七秒に四回宛て繰り返していた。

それと「もうぜったいに断酒しなきゃ」ってな場合はおそらく「しらふで生きる」を読んでもあまりピンとこないかもです。

むしろカラダが酒を拒否している状態で読めば面白おかしく読み進めますし「ああ、なにより今酒辞めている自分すげー」と思うはずですよ。

町田康~しらふで生きる大酒飲みの決断の書評について

読んだからといって酒を辞めることができるかどうかは自分次第でありますが

少なくとも実体験に伴った「断酒」にいたった理由。

そして実際に断酒した過程

断酒後の未来について書かれておりますので、

少しでも断酒や禁酒に興味があるかたはこちらから今すぐチェックしてみてください。

それと笑いながらときにはオフビートなノリで読めるということもキーポイントであったりします。

お酒を辞めると人生がつまらなくならないか?

と、そんなときほど読むべき書籍かもしれません。

町田康~しらふで生きる大酒飲みの決断は文庫がおすすめ!?

好きな小説やノンフィクションに限らずですが単行本よりも文庫のほうが人気ですよねー

かくいう僕自身もマイ本棚には文庫が多いです

町田康さんの本は単行本が多いですが、処女作であります『くっすん大黒』そして二作目『夫婦茶碗』も文体がぎっしりつまっていて、それでいてスピード感がある文体なので読んでいてとにかく気持ちがいいですよねー

『しらふで生きる大酒飲みの決断』をチェックして町田康さんのほかの本も読んでみたいなーというときはこちらの書籍もチェックしてみてはいかがでしょうか。

町田康さんの作品はストーリー展開よりも、その「文体」にあります。

ぜひそのとりこになってみてはいかがでしょうか

ということで今回は以上になります。

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